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エンタープライズ (CVN-65) : ミニ英和和英辞書
エンタープライズ (CVN-65)[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

エンタープライズ (CVN-65) : ウィキペディア日本語版
エンタープライズ (CVN-65)[ちょうおん]

エンタープライズ (USS Enterprise, CVAN/CVN-65) は、アメリカ海軍航空母艦。世界初の原子力空母であり、アメリカ海軍の戦闘艦船として最長の就役年数を持ち、半世紀にわたって同海軍の象徴となっていた〔米原子力空母エンタープライズ退役へ 炉除去に3年、船体は一部売却 cnn.co.jp 2012年11月4日〕。バージニア州ノーフォークにあるノーフォーク海軍基地を母港とした。
同名を冠する艦としては8隻目であり、先代のエンタープライズ (''USS Enterprise, CV-6'') と同じく「ビッグE」の愛称で呼ばれた。艦種分類番号は当初 CVA(N)-65 とされた('N' は原子力の意)が、その後 CVN-65に変更された。同型艦はない。
== 艦歴 ==

=== 就役 - 1960年代 ===
エンタープライズは1958年2月4日ニューポート・ニューズ造船所で起工された。1960年9月24日に元アメリカ合衆国海軍長官ウィリアム・B・フランクの夫人によって進水し、初代艦長ヴィンセント・P・デュポア大佐の指揮下1961年11月25日に就役した。
当初はエンタープライズ級航空母艦6隻の一番艦として建造されたが、建造費の増大から同級の2番艦以降の建造計画は撤回され、建造予定のCV-66キティホーク級航空母艦の1隻として建造された。CVN-67はA2W新型原子炉を組み込んで建造される計画であったがそれも中止となり、「ジョン・F・ケネディ」 (''USS John F. Kennedy, CV-67'') として再発注された。
就役後エンタープライズは一連の試験を含む訓練航海を行い、原子力空母の能力実証を行った。就役に先立って10月30日にVR-40所属の3機のTF トレーダーが艦上から公試を視察したVIPをアメリカ本土へ送り届けている。
エンタープライズの最初の航空作戦参加は1962年1月に行われた。ジョージ・トーレイ大尉が指揮する F8U クルセイダーカタパルトによる発艦と着艦を行っている。1962年2月20日にはマーキュリー計画でフレンドシップ7の追跡測定ステーションの役割を果たした。
8月にエンタープライズは第6艦隊に加わり、地中海で作戦活動に従事する。ノーフォークに帰港したのは10月であった。
まもなくキューバ危機が発生。10月14日U-2偵察機が撮影した写真からキューバ国内にソ連準中距離弾道ミサイル(MRBM)の存在を確認、さらにその後三つの中距離弾道ミサイル(IRBM)が発見された。アメリカ政府はフロリダ州陸軍部隊を移動、海軍艦艇による支援でキューバに対する軍事活動の準備を始める。
10月22日ジョン・F・ケネディ大統領はテレビ演説で国民に対してキューバにミサイルが持ち込まれた事実を発表し、ソ連を非難した。続いて軍への準戦時体制を発令し、エンタープライズを含む第2艦隊艦艇から成る海上封鎖部隊が動員される。海上封鎖はエンタープライズ、インディペンデンス (''USS Independence, CV-62'')、エセックス (''USS Essex, CV-9'')、ランドルフ (''USS Randolph, CV-15'') などの空母とその艦載機、地上基地からの航空機によって行われた。全ての士官及び兵士の任期は無期限に延長された。
10月24日に封鎖部隊は「キューバに対する攻撃用兵器輸送全ての厳密な隔離」を開始する。翌日最初のソ連船を停止、臨検する。10月27日U-2偵察機がソ連軍の地対空ミサイルで撃墜されるなど緊張が続いたが、10月28日にソ連首相ニキータ・フルシチョフはラジオでミサイル撤去の決定を発表した。フルシチョフはキューバに建設中だったミサイル基地やミサイルを解体し、ケネディもキューバへの武力侵攻はしないことを約束、キューバ危機は収束した。
1962年12月19日、リー・M・ラムジー中尉が操縦する E-2 ホークアイは、発艦間隔短縮のためカタパルト・ブライドルに代えて設置された艦首曳航機器を用いての発艦試験に成功した。
エンタープライズは1963年に2度目の、1964年には3度目の地中海配備が行われた。1964年5月13日、エンタープライズは原子力ミサイル巡洋艦ロングビーチ (''USS Long Beach, CGN-9'') とベインブリッジ (''USS Bainbridge, DLGN-25'') らと第1原子力機動部隊(Task Force 1)を構成し、7月31日からシー・オービット作戦を開始した。第1原子力機動部隊は世界初の原子力推力艦による戦闘部隊であった。
部隊はジブラルタルを出航し、歴史的な65日間の航海を行う。総航海距離は30,216マイル (49,190 km)に及び、燃料無補給で行われた。部隊がこの航海で立ち寄った港はパキスタンカラチブラジルリオデジャネイロオーストラリアシドニーが含まれる。エンタープライズは10月にニューポート・ニューズ造船所に入りオーバーホールを受けた。
1965年11月、エンタープライズは第7艦隊に配属となる。12月2日ビエンホア北ベトナム軍に対する艦載機の出撃を開始し、実戦に従事した最初の原子力艦となる。初日に125回の出撃を行い、167トンの爆撃ロケット弾攻撃を敵補給路に対し行った。翌日には165回の出撃記録を達成する。
1968年1月4日にアメリカを出航、同月8日にハワイに寄港、その後原子力ミサイル巡洋艦トラクスタン (''USS Truxtun, DLGN-35'') とハルゼー (''USS Halsey, DLG-23'') を率い長崎佐世保に直航、1月1718日には入港すると見られた。反対する日本社会党日本共産党は5万人規模の阻止集会を予定し、一方、三派系全学連は阻止闘争のため2,000人の動員を計画。それに対し政府側は、福岡県警察熊本県警察佐賀県警察長崎県警察から5,000人の機動隊を動員してそれに備えた。

入港前の1月17日、ついに佐世保で全学連と警察の間に市街戦さながらの激突が起きた。機動隊は放水、催涙ガス銃を使用した。衝突は佐世保駅から、平瀬橋、そして学生が逃げ込んだ旧市民病院の中にまで移っていった。約2時間後、市民病院の学生は機動隊に制圧された。(佐世保エンタープライズ寄港阻止闘争)学生・警官あわせて重軽傷者135人。逮捕者は27人にのぼった。

18日の寄港は一時延期し、翌19日午前9時10分、佐世保港に停泊した。この日もまた学生と機動隊の衝突が繰り返された。1月23日午前9時、プエブロ号事件発生に伴い佐世保港を出港し、エンタープライズとその護衛艦から成る機動部隊は東シナ海に展開し、朝鮮半島付近の日本海に1ヶ月近く展開した。
1969年1月14日の午前8:19に F-4 ファントムIIに装着された MK-32 ズーニー・ロケット弾が発艦準備を行っていた機体の排気により加熱され爆発事故を起こす。爆発とその後の火災で27名が死亡し、314名が負傷した。火災により15機の艦載機が破壊され、エンタープライズはその損害により修理を余儀なくされた。修理は真珠湾で3月初めに完了した。
1969年4月14日北朝鮮軍機が厚木基地所属の EC-121 コンステレーション電子偵察機を撃墜し乗員31名が全員死亡する(アメリカ海軍EC-121機撃墜事件)。エンタープライズ、タイコンデロガ (''USS Ticonderoga, CV-14'')、レンジャー (''USS Ranger, CVA-61'')、ホーネット (''USS Hornet, CV-12'') の各空母と護衛の巡洋艦駆逐艦から成る第71機動部隊は日本海に派遣され、警戒態勢に入った。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エンタープライズ (CVN-65)」の詳細全文を読む




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